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「晴ちゃん、学校終わったらそれ付けてデート行こ。いつもよりは早いんでしょ?」
デートという響きに思わず顔が熱くなる。
今まで2人で出掛けたことはあっても、直接的に言葉に出してなかったのに。
「晴ちゃんと放課後デートしてみたい。」
「デートって、付き合ってる訳じゃ…」
イヤリングを丁寧に外しながら言う。
貴重品を入れてるポーチにイヤリングも入れてしまった。
「俺は付き合いたいよ、晴ちゃんは?」
少しだけ大人になった蒼くんは心臓に悪い。
付き合うって、両思いってこと?
「あ、蒼くんは好きですか?私の事」
「うん、好き。大好き。」
恥ずかしげもなくそんなふうに伝えてくる蒼くんに頭がパンクしそうになる。
「付き合って、俺と。」
桜の木の下で告白されて、晴れて彼と恋人同士になりました。
そんな3年のはじまり。
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