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学校の近くに着くと、さすがに自転車は押した。
「楽しかった？晴ちゃん」
そう言って笑いかけてくる蒼くん。
「…すごい楽しかったです」
生徒会長として、きちんとルールは守らなきゃ行けないとは思ってたけど、素直な感想を伝えた。
「でも、普段はダメです。今日っきり」
「真面目すぎない？晴ちゃん」
ちょっと不貞腐れた様子で言っていた。
学校に着くとすごく目立った。
素行不良で有名な蒼くんと、生徒会長の私。
どっからどう見ても異例のコンビすぎる。
蒼くんは特に気にする様子はない。
「私生徒会室行くので、ここで。」
「昼休み、会える？」
甘えるように聞いてくる蒼くんに少し驚いた。
何で、昼休み。お昼一緒に食べたいってこと？
「…クラスメイトとの交流もした方がいいですよ 」
「友達いなさそうな晴ちゃんに言われても説得力なくない？」
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