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それは、あまりに突然で、衝撃的な知らせだった。
その知らせを受けた時、全身の感覚が消えた。
目の前から光が消えて、暗闇に閉じ込められた。全身から力が抜けて、立っているのか座っているのか、倒れてしまったのかも分からない。
音がしていてもそれを認識することは出来なかった。その後の説明を聞くのを拒絶するかのように、聞こえなくなった。
それでも、だんだんと受け入れていった。
はじめは、夢でも見ているんじゃないかと思っていた。それも、悪夢を見ているんだと思った。
これが夢であったなら、どんなに良かったのだろう。
今までとの落差が、よりその衝撃を強めていた。
しかし、私は、幸せの絶頂にいた訳じゃない。普通に生きているだけで、何気ない、ごく普通の、日常を送っていた。
その些細な幸せがなくなっただけ、それだけでもかなりの落差があった。それだけ、衝撃的な話だった。
私の生活も気持ちも、その知らせを受ける前と後では、全く違う。
私の世界が、反転した。その強い強い衝撃が反転させた。
それほど、あなたの存在は大きかった。あなただけは、失いたくなかった。
もっと、あなたと一緒にいたかった。
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