その2 いつも通りですよー!!

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「ところで、いつまでいるの?」 ふと、疑問に思って聞いてみる。 「んー、夕方?」 「え!?困る!早く帰ってよ!私といても良いことないんじゃなかったの?」 「根に持つなよ。嫌な奴だな」 お前に言われたくない! 「それに、私、今日は1時から高田君と…って今何時!?」 「12時。急に騒ぐなよ。出かけんの?」 圭の話を無視して用意を始める私。 無視だ、無視!あんな奴! 呆れた様子で見られているけど、気にしない。 うん。全く気にならない。 「高田クンね…。もしかして、デートぉー?」 一瞬、動きが止まる私。 奴はどうせニヤニヤしているんだろう。 「ウルサイ!黙って」 顔も見ずにそう一言だけ告げて用意を続けていると、笑い声が返ってきた。 「南チャ〜ン。その服はないんじゃない?そっち。そこに落ちてるやつのほうがまだマシだと思いますケド〜?」 私が無視を続けているにも関わらず、絡んでくる圭。 ………絶対、楽しんでる。 「うるさいな!放っておいてよ!」 「あーあー、その服装は萎える。女らしさのかけらもねーなー」 怒った私にも構わず、火に油を注ぎ込んでくる。 そっちがそう来るなら、こっちだって……。 「私出かけるから、あんたも早く出て行ってよ!」 「はぁ?」 「はぁ?って…、ずっとここにいるつもりなの?」 嘘だろ!?という気持ちを精一杯込めて圭を睨みつけた。 生憎、昔から目力には自信がある。 ―――が、 「―ッ」 ………コイツ、舌打ちしやがった。
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