Prologue

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中学の時、両親が亡くなってあいつらに引き取られてからかなりグレた。 だから楽しくもないあいつらなんかと、居心地がいいからって理由でつるんでた。 ただただ1人を感じたくなくて。 晴ちゃんは先程の俺の発言を聞いて少し笑ってた。 「…確かに、別に学校なんて居たくないですよね」 へー、意外。肯定するんだ、そこ。 でも、何でそんなふうに言うのにこの子生徒会長なんてやってんの? 不思議でしょうがない。 「晴ちゃん、学校好きじゃないの?」 「好きでも嫌いでもないです」 俺の目から目線を逸らして、そう答える。 何か生徒会長も訳ありそう。
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