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Episode1
着替えに一度家に帰ると、奥から叔母さんが走ってくる。
「蒼くん、高校どうだった?」
「普通」
そう答えると叔母さんは俺の顔を見て驚く。
「この絆創膏は…?怪我したの?」
「全然大丈夫。痛くもなんとも無いから」
それだけ答えると階段に足を乗せる。
「蒼くん、今日も夜出かけるの?」
心配そうなそんな声。
叔母さんはいつも俺を気にかけてくれる。
嫌いなのは叔父さんだけで叔母さんのことは別に嫌いじゃない。
むしろ感謝してるけど、どうしても受け入れられない。
最終的に叔母さんも叔父さん派なんでしょ。
俺は誰のことも信じられなくなっていた。
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