Episode1

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スマホを取り出して、半ば強引に交換した連絡先から晴ちゃんの名前を見つける。 そしてメッセージ欄を開くと手早く親指で文字を打った。 «晴ちゃん、明日一緒に学校行こ» すぐに既読が付くも中々返事が来ない。 嫌か、優等生なあの子がこんな問題児な俺と絡むなんて。 この子も俺となんか向き合ってくれない。 そう諦めようとした時、晴ちゃんから返事が来る。 «朝早いですよ、私» それは一緒に行っても良いってこと? 嫌がられてはなさそうな返信に少し頬が緩む。 «いいよ» そう返信して明日以降の待ち合わせ時間と場所を決めた。
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