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「この時期になるとさ、思い出すね。晴ちゃんがステージ上で新入生に挨拶してた時と、卒業式の日」
そう話を振ると晴ちゃんも思い出したように笑い出す。
「私も覚えてます、蒼くんが先生達に押さえつけられてた日」
「そんなこともあったよね」
本当ガキだった俺をよく好きになってくれたと思う。
問題児だった俺が優等生の晴ちゃんを好きになって、1度引き離されたのにまたこうして一緒になれるなんて。
本当幸せ。
俺が晴ちゃんを幸せにしたいのに、俺のほうがこんなにも幸せにされている。
そんな風に浸っていると「おふたりさーん!そろそろ撮りますよー!」と声を掛けられる。
カメラマンの言葉にそちらを見ると「はーい」と返事をして晴ちゃんは離れようとした。
俺はそんな晴ちゃんの腕を引いてキスをする。
「愛してるよ」
俺の言葉に何度でも頬を染めてくれる晴ちゃん。
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