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「…わかりました、時間空けますので裏庭とかでいいですか?」
ほら、晴ちゃんは優しいから俺のお願いを聞いてくれる。
ただの同情とか、約束したからとか理由は何でもいい。
俺はそれを利用して一人にならなくていいようにする。
一人が好きじゃない。
だから夜も常に誰かに縋って楽しくもないあんな場所にいる。
昼はいつも周りが動いて一人取り残されるから好きじゃなかった。
でもこれからは学校に行けば晴ちゃんがいてくれる。
ようやく見つけた。
俺のことを理解してくれて、一緒にいてくれるそんな人。
「わかった、またね晴ちゃん」
そう言って手を振って、授業の時間まで屋上で時間を潰すことにした。
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