Prologue

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俺は真顔で少し上にある教師の顔を見つめる。 「何だその制服の着方。初日から」 「普通に決められた服着てるだけだけど」 変に目立って多分同じ新入生達の気を引いている。 「お前、名前は?」 「…椎名蒼。」 仕方なく名前を名乗ると、鼻で笑われる。 「よくうちの高校受かったな。お前それで入学式出れると思うなよ。」 本当、だるいな。 初日から目付けられたくなかったきちんとしろと思われても仕方ないだろうけど、別にどうでもいいし。 このスタイルは中学の時からで、変えるつもりは今更無い。 教師の言う事をシカトして中に入ってく。 後ろの方で何か叫んでいたけど何も気にしない。 学校なんか本当つまんない。 この見た目だけで見て怖がってくるような奴と友達になりたくないし。 また俺友達できないんだろうな。 少し年上の俺と同じような奴等としか集まれなくて、毎日夜中までそいつらと適当に遊んで過ごしている。
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