お見合いで一目惚れ!? 4話

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お見合いで一目惚れ!? 4話

「……あの、レオンハルトさまはどうして、このお見合いを受けたのですか?」  だって、こんなに格好いい人だもの。絶対にモテていたと思うのよね。  引く手あまただろうに、どうして私とのお見合いを受けてくれたのかしら?  ちらりとレオンハルトさまに視線を向けて問うと、彼と視線がぱちっと合った。彼は「……その、ええと」となんだか言いづらそうにあちこち視線を彷徨(さまよ)わせる。 「……お恥ずかしながら、あまり女性と接したことがなくて……」 「え?」  夜会にいたら、絶対に誰か声をかけるでしょう、こんなにイケメンなんだもの! と目を丸くしていると、彼は眉を下げて後頭部に手を置いた。 「ずっと騎士団に所属しておりまして、父が辺境伯を引退し、オレ……わたしが辺境伯を継いだことで、仕事一筋になってしまい……」  騎士団に所属していた?  レオンハルトさまを見つめながら、乙女ゲームの設定を思い出す。  彼はゲームに出てきていない人だ。それなのにこんなに格好いいって、さすが乙女ゲームの中よね。お父さまだって美形だし、セバスチャンは柔らかい雰囲気の執事、お母さまも美人だし……このゲーム、本当に美男美女しかいないわね。  まぁ、私にとってこの世界はゲームではなく、現実なのだけど……
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