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「あのさ、ずっと聞きたいことがあったんだけど」
視線は、教室中のあちこちに飛んでいってしまう。手元が冷静にできなくて、指先をいじり始めた。
真実を知ってしまったら、僕は自分の心を抑制することができるだろうか。少しの間、彼女を疑っていた自分は、彼女の本心を受け止めることができるだろうか。
でも、迷ってる暇なんてない。ビシッと背筋を伸ばして、息を吸った。
「いつも一緒にいる、あの男は誰なんですか!?」
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