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🐍秘書のお仕事(初日の朝)🐍
コーケコッコー!
!?
あたし
雲乃 空音
「トリ!?どこっ!?」
コーケコッコー!
って…あたしの目覚ましだ。
あたしは、スマホから聞こえる
コッコの鳴き声を止め
あくびをしながら、起き上がり
ベッドから出て…カーテンを開き
さっそく秘書就任初日の、出勤準備をしていく。
そう言えば…秘書に抜擢された時
社長から、直接電話があって
蛇は好きかと、何度も訊かれたから
もちろん好きです!と伝えて…
それと、事務所が森の中にあるから
自力で来るのは大変だろうと
駅前に待たせている車に
乗ってほしいって言ってたっけ…
だから、まずは駅前にいかないと。
朝食を食べ終わり、ささっと朝シャワーを
浴びて、歯を磨いたあとは、スーツに着替え
仕事鞄を片手に、家の戸締まりをしたあと
さっそく駅に向かって歩き始め
数十分後、バスのロータリーが見えてきて
横断歩道を渡った先に黒っぽい車が停まっていた。
艶々の黒い車で、外で待機していた
おそらく運転手さんと目があった。
運転手
「もしかして、雲乃様でしょうか?」
!
あたし
雲乃 空音
「え、あ…そ、そうですが…」
運転手さんは、微笑んだ。
運転手
「やはり!社長から
お話はうかがっております。
お話通りの、お美しい方だ…
さ、どうぞ…」
後部座席のドアを開けてくれた
運転手さんにお礼を言って
後部座席に乗せてもらい
お互いにシートベルトを締める。
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