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今、私の腕の中には、”天使”がいる。
小さくて丸みを帯びた手が私のことを離そうとしない。
「天使みたい」
「天使のような君の子なんだから、当然だろ」
そう彼が私のひとりごとに同意する。
この子は、私たちにとって天使。
天からやって来た天使。
私たちに幸せを運ぶためにやって来た天使。
「そうかもね」
あえて否定は、しなかった。
”天使”みたいには、なれなかった。
それでも、彼は認めてくれた。最初は、抵抗もあったけど、徐々に惹かれていった。
彼のやさしさが好きになった。
彼が、いるならこわくない。
私は、入室許可を出す。
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