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スケッチ2 言葉の端々
言葉の端々に人間の本音が現れるらしい。
例を挙げよう。
「うちの小さい子供が熱出して寝てるから一緒に居てあげたいんだけど、会社に行かなきゃならないし」
詰まり子供の方を優先したい訳だ。
其れに対してこんな言い方も在る。
「俺、長男だから親の面倒を見なきゃならないし」
此の場合は出来れば面倒を見たくないと言ってる訳だ。仕方無く面倒を見る訳だ。
こんな風に、家族の中でも「してあげたい」と言われたり、「ねばならない」という態度を取られたりする。そういう所から人間の本音が判るという事らしい。私が考えたのではない。或る人の受け売りだ。
飯和台女子高校。文字通り女子高である。そして全寮制である。親から「ねばならない」という扱いを受けた子供が、寮にでも入れて置けば良いだろうと謂われて入学して来る学校だ。放り込まれると言っても良い。
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