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「君がいるとオレもオレの周辺も良い方に向かってゆく気がする」
「私も、草刈りさんといると、とっても幸せです」
「のぞみさん、結婚を前提に付き合ってもらえますか」
のぞみは、真っ先に草刈りの母、葵のことが頭に浮かんだ。
「はい。よろしくお願いします」
*
朝早くに起き、二人はガレージに向かった。車3台が駐められるような大きなガレージのシャッターが開くと、左端に草刈りのBMWが姿を現した。真ん中は開いており、右にいつものBMWの大型バイクがあり、その隣に小さめのバイクが駐まっている。
「親父は帰って来なかったこなかったみたいだな。あの一番端のバイクはヤマハのSR400。オレが大型に乗る前に乗ってたやつだ。君の免許で乗れる。それで今度オレと一緒に走ってみようよ」
「あの・・・」
「乗りやすいバイクだよ。のぞみさんでも両足が地面に付く」
「うん・・・ありがとう」
二人はBMWに乗り、のぞみの家に向かった。
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