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「ありがとうございます。ところで希空さんはこんな所で何を?」
「優しい私が寂しがって泣いてたエリザベスに構ってあげていたのよ」
寂しがってねぇし。
泣にゃいてねぇし。
「わぁ!良かったですねぇ、にゃん太君っ!」
希空嘘ついてるぜ、季優の旦那。(※団子屋の真似)
キーンコーンカーンコーン♪…今度こそ本鈴が鳴ったにゃ。
「はい、エリザベスあげる。これ先生に渡しといてあげるから貴方も早く授業に行きなさいね」
「はい。ではまた放課後にお会いしましょう〜」
「はいはい」
適当に返して希空は教室に向かって行ったにゃ。
季優にさっきまでの希空の変な顔を見せてやりたかったにゃ。ところでお前は急がないと遅刻するんじゃにゃいのか?
「ぽかぽかと良い天気ですねぇ」
「にゃ?」
もうとっくに一限目が始まってしまってるはずなのに季優は全く慌ててにゃい。ついにその見た目通りのキャラになろうと堂々とサボり出す気なのかにゃ?
※季優は頭が金髪で左右の耳にじゃらじゃらピアスを着けてるうえパステルピンクのカーディガンを着ていますが、性格は穏やかで話し方もいつも敬語で勉強も出来、常識もしっかりあるギャップ差が激し過ぎる困った男子です。
「ふふ。化学の薬袋先生、電車の遅れで三十分遅れて学校にいらっしゃるそうなんですよ。それまで化学室で自習なので購買に飲み物とか買いに行かれた方とかいるんです。僕も買って来ましょうかね?先生がいらっしゃるまでやる事ありませんし…」
そう言う事だったのかにゃ。どうりで余裕なわけにゃ。にゃがしかし、自習と言えど一応授業中にゃんだから化学室で皆大人しくしてた方が良いと思うんにゃけどなぁ。本当に自由人だらけにゃ、この学校は。
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