日課

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日課

八雲side 俺には毎朝の日課がある。 大切で愛しい日課が。 がっ。 「チビ助~。朝ですよ~。 起きないとチュウしちゃ うぞ、こら」 「チビーッ。今日もしっかり寝てんなぁっ」 聞こえてきた、朝から無駄に色気のある声と無駄に元気な声。 俺は階段をかけ上がった。 「うらぁっっ!!竜ちゃん!!桂!!何してやがるっ!?」 「うげっ!!八雲!!」 「八雲ーっ!?」 蹴倒さんばかりの勢いで2階の一番奥にある部屋のドアを開ける。 俺の登場に顔を引きつらせ、ベッドに近づこうとするのを止めた男。 そして既にベッドに腰を掛けてる男。 こめかみに青筋が立つ。 毎度毎度、コイツらは。
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