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ベッドに向かおうとしていたのは
ダークブラウンの無造作ヘアーに少々タレたブラウンの瞳の甘いマスク。
食った女は数知れず、来るもの拒まず去るもの追わずのモテ男。
藤本桂(ふじもと けい)
“黒豹”の幹部で総長の右腕だ。
「お・ま・え・は…」
「いや、待て!!俺は起きれない、チビ助を…」
「この部屋には入るなっつってんだろーがっ!!」
ゴッガァッッッ!!
「〜〜〜っっ!?」
桂の側まで行き、焦るヤツの胸ぐらを掴み頭突きをお見舞いする。
手加減なんざないソレで桂を沈めると部屋の外へ放り出した。
そしてドアをしっかりと閉め、鍵を掛ける。
まだ一人残っているが……
「やややややや八雲っ」
「おはよう、竜ちゃん」
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