解放【完】

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「寿人さん、使いたい食器とかってある〜?あ!俺、この食器使いたい!」 「好きなの取っていいですよ。全く。ここは、僕の家だというのに。ふっ。まぁいいか」 今年最後の仕事が終わり、家に帰って来ると、僕のストーカーが家で待っていた。そして、"誕生日おめでとう"と言ってくれた。ケーキまで用意してくれて、2人一緒に仲良く、ケーキを食べた。 「寿人さん。俺ね、良い事したんだよ」 「良い事?」 「うん。ほら、寿人さんの友達、亡くなったでしょ?それ、俺が手伝ってあげたんだ」 ケーキを食べ終えた時、洸太君が突然、思いもよらぬ事を告白した。 それは、僕の親友の自殺の手伝いをした、という事だった。親友は仕事で悩み、苦しんでいた。そして死を願った時、運良くそこに、洸太君が居た。 親友は、1人でずっと、苦しみを抱えて来たのか…。そう、死を願うほど…。
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