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誰かに、強く求められたいと、ずっと願っていた。誰かに、愛されたいと。君が、洸太君が、その、ずっと欲しかった物なのかもしれない。
「ありがとうございます。でも、会ったばかりの人を、急に好きになれと言われても、困りますよ」
そう言いながらも、僕は君の背中に腕を回す。
「…俺なら、寿人さんの為に、なんだって出来る!なんなら、人だって殺せる!……あ、いや、寿人さんの友達の事は、違うから…。それは、ただ、手伝っただけで…」
「分かってますよ。でも、そうですね。僕の為に、君は、人まで殺せてしまいますか。それは、悪い気はしませんね。でも、まずは友達から、でお願いしますね」
今年最後の仕事を終えた夜、ストーカーの洸太君と、お友達から始める事になりました。
「…そう言えば、なんで僕の歳、分かったんですか?」
「え?そりゃあ、大好きな人の事だもん!年齢なんて、当然じゃん!色々調べるに決まってる♪」
当たり前のようにそう言う君は、僕のストーカー。そして、僕と彼から、苦しみを取ってくれた、いわば天使のような存在。少なくとも僕にとってはそうだよ。
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