宝条教授は触れられたい

とてもきれいな教授

＜会side＞

勢いに任せて宝条教授をたずねたら、何かもういろいろと衝撃と感動すぎた。

１年の一般教養過程が終わって余裕ができたら、すぐにでも宝条教授から教えを乞いたいと、大学に入る前から思っていた。

いよいよ２年になって、『ゼミに入りたい』となりふり構わず押しかけてみたら、教授が引くほどイケメンで死ぬほど驚かされた。いや、イケメンというよりもっとこう、畏れ多い感じ。
気品というか優雅さというか、ひと言で言うととにかく『尊い』…ちょっとあまりにも尊いので、これはもう語らせてもらうしかない。お時間ちょっといいですか。

とにかく綺麗な顔は、中性的な雰囲気をまとっていて、瞳は深い紫色。吸い込まれそうになるくらい綺麗な色だ。
髪は長い黒髪で、女子含む学内の誰よりもつやつや＆とぅるとぅる。それを一つにまとめ、ゆるく右肩に垂らしているが、結び方のゆるさもわざとかというほど謎に色気がやばい。
年齢は、30代～40代くらいにも見えるし、いや20代前半…下手したら高校生でも通用するだろう。とにかく不詳だ。

教授の美および色気については多分語り尽くせないことにそろそろ気付き始めたので、とりあえず以上とする。

私が宝条教授のビジュアルについて何も知らなかったのも無理はない。

なぜなら、宝条教授の写真はネットに１枚も上がっていなかったし、１年はまだ教授の講義を受けられなかったから、まさか教授がこんな国宝級…否『人類の宝』級美男子だったとは、ゼミ室に押しかけるまで本当に露ほども知らずにいた。
これでは、教授見たさだけに講義を受講する学生もいるんじゃなかろうか。ってか、大半がそうなんじゃないかとすら思ってしまう（失礼すぎるがそれだけビジュが良すぎるから仕方ない）。