とてもきれいな教授

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しかし…何より衝撃だったのが、教授が私の願い出を受けてくれたことだ。 非常識でしかないガリヒョロ娘の何が気に入ったのか、教授は初めて会ったその日から、次の空いた時間を必ず教えてくれるようになった。オフィスアワーだけじゃなく、講義と講義の間の短い時間までもだ。 ・・・ ゼミ室特攻の成功から、はや数日。 いつしかそのゼミ室は、完全に教授と私だけの空間になっていた。 なんだかんだで教授は面倒見が良い方らしく、こちらから質問をしなくてもおすすめの文献を教えてくれたり、何か分からないことはないか?と聞いてきてくれたりもする。 …とはいっても、我々の『教員と学生』なる関係性は、初対面のその日から1ミリも変わらないままだ。 いや、そもそも私のようなチンケな生き物が、『人類の宝』に対してそんな感情を抱いちゃうかもしれないかも…なんて想像するだにおこがましい事象なのだが、時間があればゼミ室に二人きり・なおかつ教授は親切極まりないのだから、あるいはそういう状況を想定してもおかしくはない…のかもしれない。 だが、私が超絶美形の教授に付き従っているのは、あくまで彼の研究に興味があるだけで、教授からしても、私とは『研究の話』をするのが好きだから付き合ってくれているだけなのだ。 教授は美しすぎるし聡明すぎるが、私にとっては『教授』ではなく、『教授の研究』こそが面白すぎる。 まあ確かに、視界に入るたび、『綺麗だな』と思わずにはいられないのも事実ではあるのだが…実をいうと、すでに何回も2人で会っている今ですら、眩しすぎてあまり直視はできない。
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