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「...............スコーン?」
そう問いかけると。
「はい!甘いものが得意じゃない、
小牧先輩でも、食べられます!」
叶本さんは、そう言うと。
パタパタと可愛く足音響かせながら、
他の社員の元へと向かって行った。
最後にスイーツを口にしたのは、
彼と最後に会った、誰もいない空き教室。
甘くないビターな初恋を思い出したくなくって。
ずっと、〝甘いもの嫌い〟で通してきたけど。
「...............まさか、ね、」
半信半疑で、
高校卒業以来のスイーツをひと口食べた。
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