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初恋ビター
卒業式を前日に控えた、放課後。
誰もいない空き教室にて。
「んっ.........」
最後だと分かっててした口づけは。
妙にに、苦くて.....................
そう、まるで、ビターチョコのような口づけ。
そのあと、なんのためらいもなく。
「.........、じゃあ、これで2度会わないから」
と、言う彼、由井剣馬(ゆいけんま)くん。
ずっと、こんな日が来るかもしれないなんて。
分かってはいた事なのに.....................
「っ、本当にもう、最後............なの?」
由井くんのことを諦められなくって、
そんな事を口に出してしまう自分がいる。
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