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あとがき
皆様、御愛読ありがとう御座いました。
「鼓動(心)を聞かせて」を執筆するにあたって、難しかったのがエンディングです。
一案は沙菜が死んだ後の世界。二案は沙菜が亀に生まれ変わり再会する世界。三案は沙菜は亡くなりの生き別れた姉が妻の梨花だった世界。四案が再会しサガリバナの夜を再現する世界でした。面白味には欠けるけど、四案を選びました。
ほんのりと苦いそして少しだけ甘い、そんな物語に仕上げてみました。再会を果たした達也と沙菜にはお互いに家庭があり、もう恋へは踏み込めない。
消えた時間を取り戻すかのように一夜の思い出をなぞる二人。
置かれたカルサイトが意味するものは皆様の想像におまかせします。
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