第6話 【推しの】 魔王復活 【ピンチ?】 

1/1
前へ
/7ページ
次へ

第6話 【推しの】 魔王復活 【ピンチ?】 

 ◆ ******* ◆ ****** ◆  カギカッコ内の書き込みは、コテハン以外はすべて【聖書者ナナシ】の発言として表記します。  文頭にアルファベットが書かれていますが、ハンドルネームではなく班名。よって個人の発言ではありません。    二重カギカッコは、固定ハンドルネーム(コテハン)です。    ◆ ******* ◆ ****** ◆ 「A:ドラゴンが、モネたんの仲間になった」 「B:しかも、美少女に変身できるとか!」 「C:ちょっと前まで、パン屋の娘さんだったのに。今ではドラゴンメイドを従える立派な聖女に」 「D:感慨深いわね」 「E:他のドラゴンも、モネたんのかわいさに気づいたようだ」 「F:続々と、仲間になっていくなあ」 「G:国を一つ、滅ぼせそうだ」 「D:そうは、なりませんよ。だってモネさんなので」 「G:そうはいうが、魔王が復活するかもしれないって噂があるのだ」 「E:マジかよ。勇者が倒したって聞いたけど?」 「D:そうよ。T様はそれで、勇者として認められたんだから」   「A:魔王復活だってよ」 「C:マジ!?」 「F:この世の終わりだ!」 「B:世界がやばすぎる!」 「D:T様、モネさん、死なないで!」 ~ 一時間後…… ~   「A:ただいまー」 「D:はや! 魔王は」 「B:復活していたには、していたんだけどさ……」 「D:なによ、歯切れが悪いわね?」 「G:実はモネ様と、勇者T殿と、我々騎士団の総出で、魔王が復活したとされるポイントに向かったのだ」 「D:はあ。それで?」 「G:……レッドドラゴンたちに、乗っけてもらって」 「D:あーっ。オチ読めました」   「G:魔王並びに、魔族の全員が降伏した」 「B:あのドラゴンな、魔界でもめっちゃ恐れられている存在だったらしくてよお。ジョウイコタイ、とかいうやつだそうで」 「A:ドラゴン界隈における、遊撃手っていえばいいのかな? とにかく、ドラゴンの集落でも自由行動が許されてるんだよ」 「E:で、ソイツが現れたから、魔王たちはもう闘争心をなくして」 「F:聖女モネたんだけなら、イケると思ってたみたい」 「G:だが、レッドドラゴンは『モネ様のほうが、自分の百倍強い』と主張したのだ」 『【上位個体】:事実ですよ』 「A:ワオ! 機械音痴なはずのドラゴンが、掲示板に乱入してくるとは!」 『【上位個体】:上位個体ともなれば、スマホだって触れますよ。ニンゲンの記憶をコピーさせてもらえばいいので。それにある程度ニンゲン社会に慣れていないと、擬態もままなりませんからね』 「G:ご苦労なことだな」 『【上位個体】:魔王は、なんとかなりました。しかし、少々厄介なことが』 「D:ああ、モネさんと、勇者T様との間に、婚姻の話が出ていますよね……」
/7ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加