1人が本棚に入れています
本棚に追加
第7話 最終話 【モネたん】 勇者の相談スレ 【どうなる!?】
◆ ******* ◆ ****** ◆
カギカッコ内の書き込みは、コテハン以外はすべて【聖書者ナナシ】の発言として表記します。
文頭にアルファベットが書かれていますが、ハンドルネームではなく班名。よって個人の発言ではありません。
二重カギカッコは、固定ハンドルネームです。
◆ ******* ◆ ****** ◆
「A:まさかの勇者参戦」
『【勇者T】:どうも』
「D:T様っっっ!」
「B:さて、美少女シスターであるD共が発狂しているわけですが……」
「D:我々はもうポンコツなので、あなたたちがお話を聞いてあげて」
「E:じゃ、話を聞かせてもらいますね」
『T:実は、困っています』
「C:モネちゃんと結婚できるのに?
『T:御本人がそれを望んでいらっしゃるなら、光栄なのです。しかし、そうではない』
「F:まーね」
『T:それに僕には、故郷に婚約者がいます』
「G:アカンやつだ」
「A:ちげえねえ」
「D:おおかた、モネさんと勇者と結婚させて、威厳を保とうとする教会側の企みね」
「B:あれ、復帰した」
「F:口調もなんか、虚無ってるな」
「D:彼女持ちならね。あこがれの人との交際は、この際だから夢に留めるわ」
「E:涙拭けよ」
「D:あんたたち、後で覚えておきなさいよ。ではT様、続きを」
『T:実際、どう断ればいいか』
「C:普通に断ればOK」
『T:よいのですか?』
「A:まあ、どうにかなるっしょ。モネたんに特別な人ができたら、推す側としてはうれしいです。が、そんな感じではないので」
「E:まだ、みんなのアイドルをしてくれるみたいだからなー」
『T:わかりました。故郷で挙式を上げます』
……数日後
「D:T様、行ってしまわれたわね」
「E:そして唐突に始まる、モネたんの奇跡」
「B:モネたん直々に、立会人になってくれたんだよな」
「F:最高だった。モネたんは、教会の操り人形じゃねーんだよ」
「C:これからも、我々はモネたんを推し続けるぞ」
「A:推しがいる幸せ!」
その後、このスレはモネたんを称えるスレであり続けました。
このスレは、もう書き込めません。
(おしまい)
最初のコメントを投稿しよう!