運命じゃなくても、

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そして、そのまま..................... ──────ギュッと、私の手を握ると。 「俺、先輩好きです。 運命じゃなくても、婚約者になりたいです」 私に目を合わせるようにして、言う倉野。 その言葉と、行動に、 不覚にもドキッとしてしまったけど。 「〝政略結婚〟だから、好きとかじゃ、ない?」 不安な口調で聞いてみると。 「先輩、なに言ってるんですか。 俺は、高校入った時からずっと先輩が好きです」 今までの、〝婚約者〟候補とは、 きっと、何かが違う倉野。 「っ、運命じゃなくても、期待していい?」 〝何か〟が変わるって、 期待したくて、私は倉野に思わず抱きついた。 「先輩、当たり前です。 俺に、愛される覚悟してて下さいね?」 倉野はそう言うと、 私の頬にふわりと温もりを落とした。 11人目してやっと、 私は、運命じゃなくても、いい恋見つけました! このことは、まだ倉野には内緒だけど♡ fin.
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