【02.】モブ野菜の宿命

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ううん。 疑問を通り越して、 もはや話しかけないで欲しい..................っ。 返事をしないまま、黙っていると。 「なぁ、俺、挨拶してんだかど、無視?」 顔を近づけて覗き込んで来る立原くん。 「.........っ、2度と関わらないって言いました。 それに、立原くんと私は住む世界が違う。 私は、〝春菊〟だからっ、光を浴びずに、 目立たず生きるのが、モブ野菜の宿命なんです‼︎」 本当は誰にも、 言うつもりのなかった言葉まで発すると。 「『モブ野菜の宿命』ね、 そんなん、いつ誰が決めるわけ?俺は、 少なくとも、のなめのことそうは思わないけど」 私の目を真っ直ぐ見て言う立原くん。 その立原くんの目はなぜか、 モブ野菜に光を与えるような輝きだった。
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