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ううん。
疑問を通り越して、
もはや話しかけないで欲しい..................っ。
返事をしないまま、黙っていると。
「なぁ、俺、挨拶してんだかど、無視?」
顔を近づけて覗き込んで来る立原くん。
「.........っ、2度と関わらないって言いました。
それに、立原くんと私は住む世界が違う。
私は、〝春菊〟だからっ、光を浴びずに、
目立たず生きるのが、モブ野菜の宿命なんです‼︎」
本当は誰にも、
言うつもりのなかった言葉まで発すると。
「『モブ野菜の宿命』ね、
そんなん、いつ誰が決めるわけ?俺は、
少なくとも、のなめのことそうは思わないけど」
私の目を真っ直ぐ見て言う立原くん。
その立原くんの目はなぜか、
モブ野菜に光を与えるような輝きだった。
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