【03.】隣合えない野菜

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それなのに........................ 「のーなーめーチャーン。 そろそろ、挨拶してくんないと俺さみしー」 わざとらしく私の名前を、 〝チャン付け〟して呼ぶ立原くん。 それでも、無視を貫こうとしたのに。 「............ひゃあっ!立原くんっ!」 私の脇腹をくすぐってきた立原くん。 「ふっ。『立原くん』って、呼んでくれた」 そう言って、ニコッと笑う立原くん。 「.........ぅ、そ、それは不可抗力でっ!」 慌てて否定するも............... 「それでも、名前呼んでくれたのは事実じゃん」 そう言って、悪魔的笑顔を浮かべる立原くん。
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