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明希に言えないことを考えていると。
「奈津が〝香水〟、
付けてた時は、いつも喜んでたのにな、」
止まっていた時間が........................
思い出が動き出すように..................
明希が、静かに言葉を発した。
私は明希に対して、あえて言ってこなかったし。
明希も私に対して、
あえて触れて来なかった話題。
柳堀奈津(なやぎほりなつ)は、
明希の双子のお兄さんで、私の幼なじみ。
だから...........................
「............、ごめん、」
申し訳ない気持ちで謝ると。
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