お前の笑顔、タチ悪い

4/4
前へ
/4ページ
次へ
くちびるがやっと、離れたあと。 「〜〜っ、休ちゃん、何したのっ‼︎」 顔を真っ赤にさせながらそう叫んだ私。 そんな私に........................ 「お前の笑顔、タチ悪すぎてムカついたから」 そう言って、普段、 ほぼ笑わない、無愛想な休ちゃんが............... ──────珍しく笑った。 私の〝タチの悪い笑顔〟は、 きっと、休ちゃんの笑顔を引き出すため。 「休ちゃんのこと、 笑わせるから彼女にしてっ‼︎」 「言われなくてもそのつもり。 お前のタチの悪い笑顔は、俺だけのだから」 私と休ちゃんが揃えば、 きっとこれからも、休ちゃんを笑わせられる。 ──────そんな予感がした。 私たちが、抱き合って、〝キス〟までしたのが、校庭の真ん中だったのは、また別のお話し。 fin.
/4ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加