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くちびるがやっと、離れたあと。
「〜〜っ、休ちゃん、何したのっ‼︎」
顔を真っ赤にさせながらそう叫んだ私。
そんな私に........................
「お前の笑顔、タチ悪すぎてムカついたから」
そう言って、普段、
ほぼ笑わない、無愛想な休ちゃんが...............
──────珍しく笑った。
私の〝タチの悪い笑顔〟は、
きっと、休ちゃんの笑顔を引き出すため。
「休ちゃんのこと、
笑わせるから彼女にしてっ‼︎」
「言われなくてもそのつもり。
お前のタチの悪い笑顔は、俺だけのだから」
私と休ちゃんが揃えば、
きっとこれからも、休ちゃんを笑わせられる。
──────そんな予感がした。
私たちが、抱き合って、〝キス〟までしたのが、校庭の真ん中だったのは、また別のお話し。
fin.
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