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「.........っ、実は、〝キスシーン〟が描けなくて」
ほんのり頬を赤らめながら、
恥ずかしそうに言う松李くん。
「.........っ、まさか、そんなことで、
マンガ、描くの辞めようとした............の?」
私がそう尋ねれば。
「............っ、ダサいじゃん、
俺が〝キスシーン〟描けないとか、」
相変わらず、恥ずかしそうな松李くん。
そんな松李くんに.....................
「だっ、ダサくないもんっ‼︎
松李くんは凄いし、マンガ辞めないでよ‼︎」
そう言って気づけば、
──────ギュッと握った松李くんの左手。
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