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「.........っ、呼ぶの、許されない......っ、です、」
凪さまのメイドになってから、
『凪』って普通に呼び捨てしなくなった。
私と凪さまは、同じ高校2年生で。
もともと、物心ついた頃には、
──────隣にいた幼なじみなのに。
「俺が許可するって言っても?」
そう言って、私を抱きしめたまま、
ふわっと、おでこに触れた柔らかい何か。
「〜〜っ、凪っ、」
久しぶりに呼び捨てで呼ぶと。
「あー、やばい。
呼び捨てっていいわ、なんか」
なんだか満足げな凪さま。
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