暗がりで、ふたり

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「......んー。まぁ、いいことにする、」 反省している様子がないのに、 ヤツを簡単に許してしまうのは私の悪い癖。 変えなきゃって思っても、 なかなか変わらない癖だと思う。 そして、私が甘やかしてしまうから............ 「さっすが、生徒会長〜っ♪」 すぐ調子に乗るヤツ。 そんなヤツの名前は、 中谷遊佐(なかたにゆさ)。 「こーらっ、調子に乗らないのっ!」 私は、遊佐の頭を、 そう言って、いつも通りチョップした。 普通、先輩は後輩にチョップなんてしないけど。 高校3年生で、生徒会長である私と、 高校1年生で、入学して1年も経たない遊佐。 私たちは、 子供の頃からの幼なじみ。
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