暗がりで、ふたり

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幼なじみだから気軽に話せるし。 お互いのこともよく知ってる仲。 私が〝断れない〟性格なのも。 遊佐が、超がつくほど〝お気楽〟なことも。 ぜんぶ、知ってる関係。 だから、遊佐は.................. 「もっと、僕とか、 生徒会メンバー、頼ればいいのに、」 ポツリとそんな言葉を落とした。 〝断れない〟で、なってしまった生徒会長。 やりたくなかったのに、なってしまったから。 私の作業効率は凄く悪くって。 いつも、夜遅くになってしまうのだ。 でも、遊佐はきっと気づいてる............ 「断れなくて、 引き受けちゃったのは私.........だから、」 「ふっ。ほんと、昔から変わんないね、吉乃は」 だから、そう言って、 今日も自然に仕事を手伝ってくれた...............
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