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7月31日
夏休みが始まり、あっという間に7月が終わろうとしている。
まだ8月が残っているという余裕から、ひたすらに読書をする毎日だった。
こんな田舎だとすることも無いため、むしろ宿題でもしようかと思うほどだ。
とはいっても宿題は自由研究だけで、あとは空いた時間で自己学習をするようにとのこと。田舎の学校なんてこんなものだ。
多くの学生は自由研究という広すぎるテーマに頭を悩ませるだろう。昨年までの僕もそうだった。
だがしかし、今年の僕は違う。
①まず、一冊のノートを用意する。
※表紙には「自由」と書いておく。
②そしてそれを駅の待合室に置く。
すると駅を訪れた人たちが何かしら書いていく(…はず)。
③夏休みが終わる頃、ノートを回収して表紙に「研究」を書き加える。
④『地元の人達がいま感じていること』というテーマでノートを提出する。
我ながら完璧な作戦だ
僕はセミの歓声を浴びながら文房具屋へ向かった。
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