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お祭りGo
「はーやーくぅぅーーー!」
今日は、〝冬のお祭り〟で。
私、桧山雫(ひやましずく)は。
幼なじみの男の子、
新見司(にいみつかさ)の腕を引いて歩いている。
「って、ばぁか。そんなに急ぐと、」
「あだっ!」
「.........俺の言葉の前に転ぶなよ」
足元に広がった雪が、
凍ったところで転んでしまう私。
そして...........................
「.........むぅ、なんて言おうとしたの?」
「〝転ぶぞ〟って言おうとした、」
「おぉっ!ママみたいっ!」
「............雫のママだけはなりたくねぇ、」
なんだか、
ほんの少し不機嫌になる司。
「.........ママじゃなくてもお祭りGoだよ!」
「.........お前、元気だな、」
そんな司と、
私はお祭り会場へと向かった。
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