君とレモネード

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君とレモネード

ばにちゃんこと、 国井ばにら(くにいばにら)ちゃんが。 ばにちゃんの幼なじみの、 穂積樹木(ほずみじゅき)くんに連れ去られたあと。 「............相方ちゃんは、連れ去られた、と?」 私、山川れもん(やまかわれもん)を、 いつもバカにしたような目で見てくる男の子。 名前は、春水美優都(はるみみゆと)くん。 可愛い見た目だから、 女の子からも人気はあるけど.................. 「............春水に見つかるとかサイアク」 私は、春水が大嫌いだ。 可愛い見た目なのは、認めるけど。 性格は最悪だから、大嫌いなの。 でも.....................それと同時。 性格の悪いところを知ってるのは私だけだから。 そんなところに、 ドキドキしちゃう私はもっとおかしいと思う。 「ふっ、ツンデレなとこかわいーけどね」 〝好き〟ってバレちゃだめなのに。 気付けば、自分から握っていたのは〝手〟 「......っ、れ、レモネード、飲みに行きませんか、」 それは、〝勇気〟を出してみた言葉。 「ふっ、それはデートってこと?」 「っ、ご、ご想像にお任せしますっ‼︎」 素直になれなかった私が、 〝レモネード〟を飲みに誘えたのは、きっと。 これから、君と、 ──────甘酸っぱい恋が始まるかも。 fin.
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