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順調に仕事も終えて外食して帰宅した後、気分が良かった凜空は、ビールの缶を開けて実家に電話をした。母はまだ帰宅していなかったようだが、父親は風呂上がりにワインを開けて娘と会話をしていた。
『ただいまー⋯⋯っと、誰と電話してるの?』
『長女だよ』
『凜空ぁぁぁーっ!!』
「はははっ! おかえり、ママ!」
相変わらず仲が良い両親に笑みが零れる。ちょうど帰宅した母、画面に映る父の首に両手を絡めて通話に参加してきた。
いつものように他愛もない会話をして、いつものように寝巻きに着替え、明日も仕事することだけ考えていた。
(あー、明日栗田さん来るじゃん。またパワハラギリギリな事してくるんだろなぁ⋯⋯)
少しの憂鬱を感じつつ、いつものように眠りに就いた。
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