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プロローク:村のルール
田辺美織が生まれたところは、山々に囲まれたとてものどかで自然豊かな場所だった。
そういえば聞こえがいいが、つまるところ超がつくほどのど田舎で、日が沈むとあっという間に辺りは真っ暗になり、街灯の明かりが届かない場所には、闇が巣食っていた。
とはいえ、夜の暗闇なんかは、地元に住むものにとっては当たり前で、都会から引っ越してきた人がいたとしても、しばらくして慣れてしまえば大して恐れるものではなくなる。
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