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第9章:歪んた夢
そんな張り詰めた日々を送っていた美織は、次第に自分でも自分の異常さに気付き始めていた。しかし、学校でも会社でもそして自宅でも境界線を守るための生活を緩めることが出来なくなっていた。
ある日、自宅でいつものように、テーブルに置かれた雑誌やリモコンを慎重に並べていた。しかし、この日は何故か何度並べ直しても思うように並べられずにいた。
「これじゃだめだ。これじゃ会社でも学校でもちゃんと境界線を守れない」
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