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私をおちょくっていた2人はうどん同好会に所属しているらしい。
うどん同好会もそば同好会も、セレブ校らしからぬ同好会だ。むしろ合体したらどうだろう。
「朱良····最近ちゃんと食べてるか?ちょっとやつれ気味だぞお前。」
「ははっ···」
蓮見先輩が「じゃあ俺は急ぐから」と競歩並みの早さで行ってしまった。
「蓮見先輩、カッコいいよなあ~!どんなに忙しくても疲れを一切見せないし、ああいう男が社長に相応しい人間なんだろうな~。」
「こないだのそば同好会とのバトルを収めてくれたのも蓮見先輩の力だしな。俺、蓮見先輩だったら抱かれてもいいかもしんない~」
「マジで?!!じゃあとっとと抱かれといでよ!!」
私は「いきなり部屋におしかけて全裸でうろつけば、すぐに抱かれるんじゃない?!」と、とりとめのないアドバイスを2人に伝えておいた。
ただ、蓮見先輩はイケメンだからいいとして、うどん同好会の2人の顔面偏差値がもうちょい高ければ最高なんだけどな。2人とも伸びたうどんのような顔をしているから。
全裸徘徊を勧めておきながら、今さら2人の顔面が気になり始めた私。
やっぱりイケメンにはイケメンをあてがっていきたい。
大学の廊下には人だかり。
蓮見先輩が同級生の男たちに囲まれている。
「吉光ぅ、先週の政治学のレポート助かったわ!」
「蓮見先輩!また太極拳大会の助っ人頼みたいんです!!」
「蓮見さん!学祭のポスターの下書きこんな感じでいいですか?!」
誠実で頼りがいのある蓮見先輩は、毎日こんな具合に男たちの中に埋もれている。
教授の研究論文を手伝ったこともあるんだとか。
高校時代にやっていた生徒会長の印象が色濃く残っているのだろう。
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