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第四章*笑顔
俺は、彼女と再会を果たし…
それから数年。
気がつくと…
出版社を辞めて、
彼女の事務所で働いていた。
そして、なぜか?
「優一、今日…来日なんだ。」
彼女のマネージャーとして、優一までもが務めていた。
社長である、彼女の母親が引き抜いたらしいが…。
俺は?
「海人…海人、」
「あ?」
これから、バラエティ番組に出る彼女の控室に俺までいた。
俺はすることもなく、部屋の隅にちょこんと座っていた。
「顔、怖い。」
満面の笑みで、なおはそう俺に言い放ち…
俺は俺で、彼女のヘアーメイク中の女性と目があってすぐに逸らされた。
「怒っといたから…気にしないで。」
彼女は終始、笑顔のままだった。
「な?」
ようやく、
どこかに電話をかけていた優一が携帯をしまいながら俺の横に座った。
「俺ここにいる必要あるか?」
「はい。」
優一は即答して、なおを見ていた。
「先生がいない日…あの人、悪魔なんで。」
「優一、聞こえてるから…。」
「あ、せっかく…時間作ったのに。」
「え?まじで…ごめんなさい、優一大臣様。」
「大臣って…フッ。」
「都合のいい時だけですけどね…。先生も行くでしょ?」
「は?優一が、送ってくれたら良いじゃない。」
「なにがあるのか知らんが…そこには俺は要らんらしい。」
彼女が今、韓国のアイドルグループに
ご執心でそこには俺は絶対呼ばれない。
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