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下屋さんが来るのを ただひたすらにジッと待っていると あれ…… お酒が まわったのかな…… なんだが ボーっとしてきて身体が熱い…… ふわふわとする意識の中で 誰かが隣へとやって来てゆっくりと腰を下ろす。 「……す、好きです!付き合ってください!」 その誰かは 私の中で 下屋さんだと思い込み きちんと確認もせずに 私はそう自分の気持ちを伝えていた。 「……へぇ、お前俺のこと好きだったんだ」 ……ん? あれ、気のせい? 聞こえて来たのは 下屋さんの声ではなくて、この声は…… .
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