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「中村はさ、八代さんのこと苦手かもしれないけど、八代さんも下屋さんと同じくらい社内では人気よ？」
「そういう問題じゃないの！」
私は
下屋さんのことを
顔がかっこいいからとか
人気だからって理由で
好きになったわけではなくて
下屋さんの優しいところや
他にも仕事に対する姿勢などに惹かれて好きになった。
だからこそ
好きでもない相手と
ましてや私自身、苦手と
思っている相手と付き合うなんて無理だよ……
「……ねぇ、中村のそれってさ」
「ん？」
「……ううん、なんでもない。自分で気づかなきゃ意味ないしね」
「八代さんにちゃんと、話さなきゃ……」
ボードを見れば
八代さんは直帰にはなってなくて
時間は分からなくても
社には戻ってくるはずだから
きちんと誤解を解いて
もう一度、告白を初めからやり直そう……
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