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「結構遅いんだね? 高校生なら普通か、家帰ってから連絡するよ、……じゃあ、これからバイトだからまたね」
「はい、お邪魔しました」
ぺこりと頭を下げて、わたしは、なんとか昨日の事を謝れたことにホッとする。
「……そうだ、ここのお茶美味しいんだよ、飲んでく? オゴるよ?」
えぇっ!? 謝りに来たのに、オゴられるだなんて、とんでもない。
「きっ、今日は帰ります!」
「ふふ……、残念、じゃあ、夜ね」
「はい……」
卯月さんは、カフェローズのドアまで見送ってくれた。
家までの帰り道。わたしは、もらったカードの番号を見ながら、はやまったかなぁ、と思いはじめる。
年上の、あんなにキレイな女の人とデートだなんて、どうすればいいんだろう?
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