3 薔薇色*デート

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3 薔薇色*デート

 日曜日…―――  わたしは、お昼待ち合わせで、近くのショッピングモールのカラクリ時計の下にいる。  モチロン、遅れるのはありえないから……。ちょうど5分前にここに到着し、わたしは辺りを見回して、卯月さんがいないかを確認した。  良かった、まだ来てないみたい。  まわりには、わたしと同じように待っている人達。みんなどことなくオシャレをして、そわそわと落ち着かない。同じ学校で見たことある、女の子や男の子もいる。  これからデート、なんだろうな。羨ましい。  まぁ、わたしもデートだけれど、相手は女の人だし年上だし……。 「……」  そうだ、卯月さん大学生だし、もう少し大人っぽい格好してくれば良かったかな?  自分の服を見下ろして、わたしは、今日何度目かのため息をついた。 「あかりちゃん!」
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