3 薔薇色*デート

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 親に内緒で、アルバイトしちゃおうかなぁ。 「あかりちゃん?」 「ひゃあぁっ!!」  真横から、いきなり卯月さんの声がしたから、また驚いて声を出してしまった。あわてて口を塞いだら、今度は、持っていたマグカップを落としそうになって、ワタワタした。 「卯月さん〜」  半泣きでマグカップを抱えて、卯月さんを見上げる。落とすかと思って、怖くてドキドキした。 「ごめん、あかりちゃん真横からも、ダメみたいだね……」 「……すみません」  う〜っ、恥ずかしいよぉ……。 「……あっ、卯月さん、欲しいモノは見つかりました?」 「ん〜、迷ってるんだけど、あかりちゃんならどっちが好きかなぁって、見てもらいたくて」  えっ? 「わっ、……わたしで、いいんですか?」
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